ウケるお茶請け

s嬢が毎年 

厄飛ばしというお煎餅を持って来る

今日遊びに来て毎年何なんですがと 

同じ物を持って来た

去年のがまだ未開封で机の上に飾ってあるけど。。

 

s嬢ってギャグとかじゃなく

不味すぎて食べれないので食べてくださいとか

賞味期限切れてるけどとか言って食べ物持って来てくれたりするので

最初はびっくりしていたけど

地域性みたいなものがありそうなんで

今はあまり気にしてない

 

家のある地域では

他所から貰った良さそうなものは

ご近所に配ってしまい家で食べるのが無くなったり

果物や自分ちで採れた野菜も良いのばかり選んで

人に上げるので 

何でも一番品質の悪いものが残って

家で食べることになる

それは普通だとずっと思っていた

 

s嬢はお客さんとこに持っていくお歳暮を並べておいたら、私ももらう権利があると一つ持って帰ったり

フツーは他人にお菓子などあげる場合は

良いものは家のものだし要らないって物を上げるもんです、という感覚らしく、その感覚にブッ飛んだけど

ああそうか、滅私で貧乏クジばかり引いて、いじける必要ないんだわよね、と目から鱗だった

(同じことが出来るかと言えば別だが。。。)

 

s嬢は、菓子類の縁起の数とか、

慶弔のお菓子使い分けだのを知らないので

たまにギフトや供物で意味不明なことを

言ったりしたりするけどトラブル起きてないし

逆に現代のフツーなんだねと思う

 

家がうるさいんだと思う

 

家は昔、

ご飯は、まず祖父が食べるか、

先に食べて良いという許可が出るかしなければ

家族はご飯を食べることが許されるず

家で地域の会合をしょっちゅう深夜まで

何十人も集まってやっていたので

小さいときからお腹は空くわ、お風呂も入れないわ寝られないわで我慢していた

因みにお風呂の順番も決まっていました

男尊女卑の長男の嫁最下位

 

お茶と言えば茎茶の苦い出涸らしが子供用で

母の実家で麦茶を飲んだ時の感動がすごかった

母の実家に行く楽しみは麦茶と言っても過言ではなかった

スンゴイ貧かったみたいで、もしかしたら

麦茶しかないということだったのか?

 

そんなこんなで我が家はバカみたいに封建的家庭で

祖父は12年前まで君臨してましたので

自分が結構おかしいんだ、と知ることが

中年以降になってしまった

田舎的感覚が時代錯誤だった、と理解するまで

長かった

 

で、

今年も同じものでなんですが、

老人サロンの年寄りにでも

食べてもらってください、と

 

仏具屋のビニール袋に入れて持ってた。。。。。。

 

ギャグとかじゃない、多分

年寄りサロンには出せないわ

しかもあのお煎餅、飛んだ厄食べたくない風のお菓子やし、四国の瓦せんべいみたいに硬すぎっぽくて

前歯のないお爺さんも日参してるし

田舎の封建的コミュニティに出したら

不人気確実。。。。。。。

 

s嬢帰ってから

色んな角度から

年寄りに渡すお茶請けじゃない、と

 

一人でウケてる🤣🤣🤣

 

 

(了)